arduino-esp32 に、ついに version 3 系 のプレリリースが出ました。あまり話題になっていないのですが、実は arduino-esp32 は2038年問題を抱えています。arduino-esp32 環境の大元になっているESP-IDFで、time_t が 32bit で定義されているからです。ESP-IDF 側もこの問題を認知していて、2022年末の時点で2038年問題を解決したESP-IDF v5.0 がリリースされました。この改善がいつ arduino-esp32 に反映されるかと首を長くして待っていたのですが、2023年10月、ESP-IDF v5.1 をベースにした arduino-esp32 alpha release v3.0.0 がついに登場しました。
というわけで、プレリリース版の arduino-esp32 を Arduino IDE で試すために、ボードマネージャに出てこないバージョンの arduino-esp32 を使ってみた方法のメモです。
追加のボードマネージャを入れよう
arduino-esp32 の GitHub にアクセスし、右側の Releases をクリック。
使いたいリリースの Assets を開き、package_esp32_dev_index.json を右クリックして、リンクのアドレスをコピーする。
コピーしたアドレスを、Arduino IDE の ファイル > 環境設定 から、「追加のボードマネージャの URL」に追加。
これで、ツール > ボード > ボードマネージャ に、プレリリース版のボードマネージャが出てくるようになった。
arduino-esp32 v3.0.0 を試す
とりあえず、懸案だった2038年問題は治っていて、しっかり time_t が 8 バイト (64 bit) になってました。めでたし。